32週で出産【早産で産まれたらどうなる?低置胎盤だった私と極低出生体重児の息子】

今同じように切迫早産・ハイリスク妊娠で入院している妊婦さん、
早産をされたママたちの力になりたい!
そんな気持ちで当時の日記を基にお伝えします。
でもね1458gで産まれた息子、当時の私も「どうなるの?!大丈夫?!どうしよう!」ってたくさん心配して、そして悩みました。
早く産まれても大丈夫!
って私も当時よく言われたけど、どこかでずっと気にかかってたし「そっか!大丈夫か!」って素直に思えなかった。
素直に勇気づけたい反面、やはり妊娠は色んな意味でリスクもあって、いつそれがあなたに降り注ぐのか予想はできません。
どうやって成長したか、
息子もだけど、早産児の母である考え方や、育児にたいしてのモチベーションの方法等、あわせてお話しします。
◆切迫早産やハイリスク妊娠で入院しているプレママさんとパパさん
◆現在妊娠中のプレママさんとパパさん
◆前置胎盤・低置胎盤
◆小さく産まれた赤ちゃんのママパパ
当時めちゃ悩んでいたので、そんな気持ちが手に取るようにわかります。だんだんと「大丈夫」って思えるようになった経緯も話します。
なのでこの記事を読むことで、あなたの気持ちが前向きになれること間違いないです。
目次
切迫早産かも!おなかの張りにはご注意!
おなかが「張る」感覚ってわかりますか?
さて当時、おなかの張りについての知識というか、認識があまりなかった私。
張りを「つかれたかな?」程度にしか思っていなくて、妊婦さんはみんなこうなっているんだよね?と勘違いしていました。
声を大にして言いたいのは、おなかの張りは赤ちゃんからの緊急信号であるかもしれない、ことです。
切迫早産の兆候や他の病気の可能性もあります。
【張りを理解すること】当時のおなかの張り具合
はじめて張りを感じたのは20週前後。
通勤中や歩いているときにちょっと、おなかが「キュっ」っとなって通常より硬くなるんです。
胎動が感じられてくると、その頻度はさらに増し、ある日の帰り道動けなくなるほどになってしまったんです。
公園のベンチに座って、張りがひいたら帰るという生活(こわ…)。
その話を夫にすると、心配性の彼は
「お医者さんいった方がいいんじゃない?!」
と、すごく心配してくれました。
でも私は
「いつものことだし、妊娠しているからこういうこともあるよー。
今度の検診できいてみよっかね」
となんともまあ、のんきなバカな決断をしてしまうんですね。
おなかの張りがどんな感じだったのか個人で異なるけど、
私は下記のような張り具合でした。
①歩いたりするとおなかが徐々に「キューーっ」としてくる
②人に触ってもらっても「これは硬いね」とわかるくらいの硬さ
③しばらく座っていないと治らない
④寝ているときにもたまに「キューーっ」ってなっていた
⑤「キューーっ」ってなるのと同時にだんだん痛みもでてきた。
いやぁ…日記見て書いているのですが、改めて見直すとおっそろしい…
自分で調べるなり(妊娠中の注意とか)、たまごくらぶみたりとかしていたら、こんな状況確実にアウトじゃん!ってわかるのですが…
知らなかったんです…
張りが当たり前ではないってことを…!!
私の周りの友達や知り合いが妊娠したら「張りを感じたらすぐ受診!!」とアドバイスしてます。
臨月ならまだしも、そうではない方は無理な運動や、張りを感じてまで運動することないです。
私みたく「張りってなに?」って妊婦さんもいっぱいいる。
でもこうして「張り=要注意」とわかっているだけで安心ではありませんか?
ちなみに第2子の妊娠中は私はおなかが張ることは一度もありませんでした。
体質というわけではありません。
妊婦の皆さま気をつけてくださいね~
切迫早産ってなに?入院はどれくらい?

クラゲ君のように聞いたことはあっても、実際なにか不明瞭な方多いと思います。
◆赤ちゃんは通常37~42週未満で産まれる
◆これよりもお腹の中にいる期間が短い場合が「早産」(37週未満)
◆切迫早産は、37週未満でお腹の張り、出血、破水など出産の兆しが見られる状態。つまり早産になりつつある状態のこと
赤ちゃんの体は、ママのお腹の中に40週前後いることで外の世界に出てくる準備ができます。
なので在胎37週未満で産まれてきた赤ちゃんは、体の機能が成熟していない場合があるんですね。
切迫早産の兆候がみられたら、赤ちゃんが1日でも長くお腹のなかにいられるよう安静にし、必要に応じて治療や長期入院となるのです。
切迫早産になると入院期間はどれくらい?
入院期間は人によってまちまちなんです。
私の入院ママ仲間も色んな方がいました。
◆12週から37週の出産まで入院
◆14週から出産までMFICU(妊婦さんのICUで一般病棟ではない)
◆17週から27週まで入院後、31週でまた再入院→37週の出産まで入院
◆25週~29週までMFICU。その後一般病棟へ。32週出産まで入院(私)
◆双子ちゃんや三つ子ちゃん妊娠のママもいました
一例ですが、本当に症状も入院期間も様々。
トイレや診察待ちの時に「こんにちは~」と少しお話することがあるくらい。
トイレに行けない時もあったし(尿管です)、MFICU時代はシャワーも浴びれませんでした。
切迫早産の中でも色んな方がいましたよ~
はじめましての挨拶がまずはそこから話が始まるんです。
「今28週で、低置胎盤って言われてて、点滴は○○と○○を併用してつかってます」とかね。
ちなみに私は低置胎盤。
あまりなじみがないので、簡単にご説明しますね。
赤ちゃんのいる胎盤は通常子宮の上側にくっついています。
ところが、胎盤が子宮下部にある「子宮口」の付近に着いてしまうことがあり、これが低置胎盤。
前置胎盤というのもあります、これは胎盤が子宮口にかかってしまっている状態。
ちなみに原因は不明。
いえいえ、入院は「つらい」と思っている方がほとんど!
なにより、点滴の副作用で真冬でもアイスノン使って冷やします。
吐き気もあったり、食欲もありません。
元気な状態ではないのです…
そのうえ時間だけはめちゃあるから、それもまたきっつい…
長期入院の暇つぶしに関しては別記事で書いてます。

ただ当時元気付けられた言葉があります。
入院していた時の看護師さんの言葉。
「入院ってつらいよね、苦しいよね。
でも、終りが見える入院だし、なにより素敵なご褒美(赤ちゃん)が待っているんだから、くよくよしないで頑張ろうね!」
当時は大変勇気付けられました!
この看護師さん曰く、病院って終わりが見えない入院のが多いんですって。
妊婦さんはそうじゃないから、私はこの現場がとっても大好き!とも言ってました。めちゃ良い人だった~
だから、いま入院中の妊婦さんもそう思って頑張ってほしいです。
終わりは訪れる!そして今頑張っているあなたはとっても素敵ですよ!
低体重児・早産児の成長は?
低体重児の状態、早産児の成長について話していきます。
さて、結局私は「おなかの張り止め」を点滴し続けていたのですが、入院中出血があったの、しかも3回目…
ちょっと意識レベルも遠のいてしまい、
医師の判断で緊急帝王切開!
32週で出産することとなりました。
出産時の体重と、NICUからGCU、そして退院までの期間と体重
予想計測では1800gでしたが、実際は1458gで産まれた息子。
産まれてすぐにNICU(新生児集中治療室)に運ばれ保育器でした。
おむつも市販されてはいない、すごく小さいサイズのおむつをして、毎日息子は頑張っていました。
産まれて28日目に先生から嬉しいお言葉が!
「赤ちゃんの呼吸も安定しているし、母乳もたくさん飲んでます。
すくすく成長していますので、そろそろ保育器卒業しましょう!」
保育器からでても入院はまだ続きますが、NICUからGCUへ移動になります。
※GCUっていうのは、Growing Care Unitの略で、回復治療室になります。
NICUで過ごした赤ちゃんの状態が安定してきて退院の準備をする場所です。
赤ちゃんの状態によっては最初からGCUへ入院もあります。
そして、生後57日目に退院することができました。
ちなみに私自身は出産後7日目には退院していましたので、病院には毎日通って面倒をみていました。
出産体重 | 1458g |
---|---|
生後2日目 | 1390g(-68g) |
生後7日目 | 1266g(-192g) |
生後14日目 | 1478g(-20g) |
生後21日目 | 1624g(+166g) |
生後28日目 | 1820g(+362g) |
生後57日目 | 2610g(退院時体重)(+1152g) |
生後7日でグンと減っていますが、赤ちゃんはいったん体重が減ることがあります。
生理的体重減少と呼ばれる、赤ちゃんの体重が生後数日の間に減少していく現象のこと。
ちなみに、体重があれば退院できるわけでも、保育器を免れるわけでもありません。
やはり、「週数(母体にいた日数)」が大事です。
なので2000g位で退院していく赤ちゃんもたくさんいましたよ。
修正月齢で発達はみていきましょう
退院後私の場合ですが、出産した病院の発達外来検診に定期的に連れて行くような体制になります。
主に成長具合をみていくのですが、早産で予定より早く産まれた赤ちゃんは、修正月齢で成長をみていくことになります。
修正月齢というのは、元々の予定日を基準として数えること。
自治体でも定期健診ってありますよね。
私の場合実際の月齢で来てください、と言われました。
10か月検診も、1才半検診も、他のお子さんよりもちろん小さいし、できることの方が少ないです。
ただ、発達外来と併用して定期健診連れて行っていたので、安心してマイペースで子育てしていました。
病院は2歳になる前に「もう大丈夫!」と担当医の先生から太鼓判!
発達外来からは卒業しました。
息子の成長もそうですが、先生は私たち親の心のケアもしてくれていました。
相談事にはポジティブな返答で、いっつも勇気づけられていました!
自治体の3才検診くらいになると、体系は小さめでしたが発達関係はもう変わらなかったです。
息子がどう成長していったのか、具体的に話しますね。
早産児の成長【32週で生まれた息子はどうなった?】
さて、実際の成長ぶりをピックアップしてみます。
★首すわり‥‥‥6ヵ月(4ヵ月)
★寝返り‥‥‥‥7ヵ月(5ヵ月)
★お座り‥‥‥‥9ヵ月(7ヵ月)
★ズリバイ‥‥‥10ヵ月(8ヵ月)
★ハイハイ‥‥‥11ヵ月(9ヵ月)
★つかまり立ち‥12ヵ月(11ヵ月)
★歩き始め‥‥‥17ヵ月(15ヵ月)
※()内は修正月齢
はい、本当にゆっくりです。
でもね、街中で声かけてくれるおばあちゃんとかに本当の月齢言うと神妙な表情されることもあったので、相応にみえるくらいの月齢で答えていました!
ちなみに正期産で産まれた2人目も、歩き始めは1才3か月で遅かったです。
発達外来の先生は1才半までに歩けば十分、と仰ってましたし、先生曰く、
「そのうち歩くし、話すし、トイレもできる。世間の方は気にしすぎる人が多い。
成長の進度は個性だから、あなたは気にしないで育てなさいね」
というスタンスでした。
さらに主治医の先生曰く、
◆小学生になるまでは体格の差があるかもしれない
◆身長が伸びていれば、体重が軽くても大丈夫
◆早産児は賢い子が多い(これはたぶんリップサービスです)
とのこと。
当時育休中だったので、復帰すべきか本当に迷いましたが、家族と主治医の先生の後押しもあって、1才半年の時に仕事復帰しました。

身長は常に伸びていましたし、ガリガリ君だった息子も水泳のおかげか、最近は筋肉もつけてきて、背の順は中の上になりました。
おかげさまで、無事成長し続けています。
早産児を育てるには「周りに惑わされない、あなたの子育てをすればいい」

こどもを想う気持ちから、成長具合が気になってしまうという気持ち痛いほどわかります。
早産ではなくても、お子さんをお持ちのお母さんは皆さん同じ想いです。
ただ、先ほどの先生のメッセージのように、「周りを気にせず、マイペースに子育てをする」ことが大事。
時には心無い言葉を掛けられることもありました。
夜こっそり泣くこともありました。
でもね、過去の日記にも書いてあったんですけど、
「心無い言葉を掛けられることより、心優しい言葉や励ましや、愛情深い言葉をもらう方がうんと多かった」
本当にそうなんです。
心無い言葉も悪気がない場合もあるのしょうが…。
忘れましょう。気にするだけもったいないですよ^^
自分が他人に対してそのような発言をしないように気を付けるきっかけだと発想転換すべし!です。
そしてあまりガチガチな育児をするより、あなたらしさを出している方が自分自身は楽になります。
なによりお子さんも笑顔がもっと増えます。
「楽しそうに毎日暮らしていて、健康であればいいよね♪」って
そう思うと気持ちが楽になります。
泣くときもあっていいし、悩むのも当然。
でもあなたの育て方をしましょう、私もこれからもそうやってふたりの子どもを育てていきます♪
\\ポチっと応援に感謝♪//